盛土規制法

2025 1/24

2025年1月24日 2025年1月24日

盛土規制法

盛土規制法とは、宅地造成及び特定盛土等規制法のことで、通称で盛土規制法と言います。

盛土規制法が出来た経緯

2021年7月に静岡県熱海市で発生した大規模な土石流災害等（逢初川の上流部に違法に造成された盛り土が崩れたことで発生し、災害関連死を含めて28人が犠牲となり、甚大な被害をもたらした）を踏まえ、危険な盛土等を全国一律の基準で包括的に規制するため「盛土規制法」が、愛知県では2023年5月26 日に施行されました。（法施行から規制区域の指定まで2年間の経過措置期間があります。）

愛知県では、2025年5月9日に規制区域を指定し、法の運用を開始する予定です。

盛土規制法では、宅地、農地、森林等の土地の用途にかかわらず、盛土等により人家等に被害を及ぼしうる区域（山林を除く愛知県のほぼ全域）を規制区域に指定することとされています。

規制区域内で一定規模以上の盛土等を行う場合は、あらかじめ工事の許可申請や届出が必要となります。

盛土規制法については、国土交通省Webサイト又は「中部地方整備局　盛土規制法総合窓口（ポータルサイト）」でも紹介されています。

どのような場合に盛土規制法許可申請が必要か

簡単な目安として、土地の面積が500㎡以上で盛土切土30cm以上ある場合は、盛土規制法にかかると疑って良いかと思います。

土地の形質の変更（切土・盛土）

盛土で高さが、宅地造成等工事規制区域なら1m超、特定盛土等規制区域なら2m超の崖を生じるもの
切土で高さが、宅地造成等工事規制区域なら2m超、特定盛土等規制区域なら5m超の崖を生じるもの
盛土と切土で高さが、宅地造成等工事規制区域なら2m超、特定盛土等規制区域なら5m超の崖を生じるもの
盛土で高さが、宅地造成等工事規制区域なら2m超、特定盛土等規制区域なら5m超のもの（崖を生じないもの）
盛土又は切土をする土地の面積が、宅地造成等工事規制区域で土地が500㎡超、定盛土等規制区域なら3,000㎡超、かつ標高差が30cm超となるもの

一時的な土石の堆積

最大時に、宅地造成等工事規制区域なら2m超、特定盛土等規制区域なら5m超のもの、かつ面積が、宅地造成等工事規制区域なら300㎡超、特定盛土等規制区域なら1,500㎡超のもの
最大時に、堆積する標高差30cm超、かつ面積が、宅地造成等工事規制区域なら500㎡超、特定盛土等規制区域なら3,000㎡超のもの

特定盛土等規制区域においては、上記申請の対象にならない場合でも、宅地造成工事規制区域の制限に該当する場合は、届出の対象となります。